畑を見守る仕組みを、AIと相談しながら少しずつ形にしていく。その過程を振り返っていたある日、ふと思った。

「この一連のやり取り、そのまま記録として残しておいたら面白いのではないか」

工作の経験がまったくない人間が、AIに教わりながら、空き家の裏でサツマイモを育てようとしている。しかもその途中で、値段の思い違いに気づいたり、部品を減らす工夫を思いついたりと、うまくいかないことも含めて記録が残っている。これをそのまま消してしまうのはもったいない、と思った。

ブログにするなら、収益も考えたい

正直に言うと、せっかく手間をかけて記録するなら、多少の収益にもつながってほしい、という下心もあった。

前に書いた通り、帰省には交通費もかかるし、思わぬ出費が重なることもある。こうした費用が積み重なっていく中で、「せっかく取り組むなら、多少なりとも足しになってほしい」と思うのは、自然なことだと思う。

すでに別のテーマで運営しているブログもあるが、そちらは旅行や貯めたポイントの話が中心で、今回のテーマとはあまりに毛色が違う。同じ場所に混ぜてしまうと、どちらの読者にとっても読みにくいサイトになってしまう。

そこで、新しく専用のサイトを作ることにした。

サイトの名前を、AIと一緒に考える

サイトの名前を考える段階から、AIとの対話が始まった。

自分の立場を一言で表すとしたら何だろう、と考えていくと、「文系」という言葉がしっくりきた。学生時代から数字や機械が得意だったわけではなく、今回のきっかけになった記事に出てきた農家の方も、同じように専門教育を受けていない立場から挑戦していた。

いくつも案を出してもらい、選び直し、を繰り返した結果、最終的に決まったのが「文系AI実験室」という名前だった。サブタイトルには「文系がAIと、リアルな問題を一つずつ試していく場所」という言葉を添えた。空き家のことも、サツマイモのことも、そしてこのサイトを作ること自体も、すべて「一つずつ試していく」対象に含めたかったからだ。

サイトの土台も、AIと選ぶ

名前が決まったら、次は実際にサイトをどう作るか、という話になる。

サイトを作る方法にはいくつも選択肢があった。昔ながらの仕組みを使う方法、もっと手軽な無料の投稿サービスを使う方法。ただ、無料の投稿サービスの多くは、広告や商品リンクを自由に貼ることに制限がある場合が多く、収益化を考えると不向きだと分かった。

最終的に選んだのは、文章をシンプルな形式で書くと、それが自動的にきれいなWebページに組み上がる仕組みで、Cloudflareというサービスの上で動かすことにした。サーバーを借りる費用もほとんどかからず、必要な費用はサイトの住所にあたる「ドメイン」の取得費用だけで済む。年間にして2,000円もかからない金額だった。

Cloudflareを選んだきっかけは、実は長年見ているお金の勉強系のYouTubeチャンネルだった。「AIを使えば、これまでの仕組みからCloudflareのような安価な仕組みに移行して費用を圧縮できる」という話をしているのを聞き、それが今回の技術選びの後押しになった。毎朝の生配信を聴くのがほぼ日課になっているくらい、そのチャンネルにはずっとお世話になっている。

決まっていく端から、忘れないように記録する

名前、サブタイトル、サイトの構成、運営者としての名乗り方――決めることは次々に出てきた。

一つ決まるたびに、AIにその内容を覚えておいてもらうようにした。次に相談する時、また一から説明し直さずに済むようにするためだ。おかげで、何日かに分けて相談していても、話が迷子にならずに済んでいる。

このサイト自体が、最初の実験になった

振り返ってみると、サツマイモの栽培計画を相談していたはずなのに、いつの間にか、その記録を残すためのサイトまで、同じように相談しながら作ることになっていた。

畑の課題も、空き家の課題も、そしてこのサイトを作るという課題も、結局は同じやり方で一つずつ試している。「文系AI実験室」という名前は、思っていたよりもずっと的確に、今の状況を言い当てていたのかもしれない。

次は、実際にこのサイトの中身――記事の並べ方や、収益化の仕組みをどう組み込んでいったかについて、もう少し詳しく書いていきたい。